環境への取組み

voclogo改正大気汚染防止法が平成18年4月1日より施行され、法規制と自主的取組の適切な組み合わせによるVOC(揮発性有機化合物)の排出規制がスタートしました。

VOCは有機溶剤(塗料、印刷インキ、接着剤、ガソリン、シンナー)などに含まれるトルエン、キシレン、酢酸エチル等が代表的な物質です。これらの物質が大気中の光化学反応により発生する光化学オキシダントは、光化学スモッグを引き起こす原因とされています。

この光化学オキシダントは、高濃度では粘膜を刺激して呼吸器への影響を及ぼすか、腎障害や発ガン性などの可能性も指摘されています。また大気汚染に限らず水域(特に地下水)汚染の原因として農作物をはじめ植物への影響も観察されています。

環境省が実施したシミュレーションの結果、光化学オキシダント及びSMP(浮遊粒子状物質)の目標を達成するためにはVOCについて平成22年度までに平成12年度比3割削減する必要があるとされました。

これを受け、日本工業塗装協同組合連合会では、特別情報委員会の活動を中心に、組合員のVOC排出量のアンケート調査を実施集計(104社)、経済産業省に「VOC排出抑制自主行動計画」を提出し、フォローアップを行い最終目標である平成22年度までの3割削減を達成しました。

地球温暖化、環境汚染等直面している現実をしっかりと把握し、ライフサイクル・アセスメントを踏まえた将来に向けての排出量削減方法の確立を着実かつスピーディーに推し進める事で、基幹産業である工業塗装のあるべき姿を思索して行きます。

連綿と受け継がれてゆく人類社会、与えられた塗膜作りの役割、企業として技術者として社会の一隅を照らし続けてゆくという使命を持ち、宇宙と一体となって「今」をしっかりと認識して、歩み続けて行きたいと願っています。

 近年弊社の環境に対する調査実施内容

VOC排出量測定
平成17年11月   都立産業技術研究所(表面処理グループ)

省エネルギー診断
平成23年8月   クール・ネット東京(東京地球温暖化防止活動推進センター)

有毒ガス測定
平成25年3月   大田区環境清掃部環境指導課 有害ガス10物質適合判定